「風がはこんだ少女」1992.3.29-4.1 春公演
  主催:TBS 日本青年館 2回公演

「また風が吹いてきた…誰も忘れる事のできないあの日…」
初夏の日射しが差し込む、ここは、南青山海風通り。誰も知らないその通りは、風だけが導いてくれる。そこにある、「台風学園女子寮」。
将来は、自分の意志に関係なく親の決めた道に進むこと、それが幸せ、とレイ率いる「お嬢様5人組」。将来なんてどうでもいい、今が楽しければいいのさ、と夢子率いる「落ちこぼれ5人組」。そして何事にも無関心の他の寮生たち…。
「お嬢様」と「おちこぼれ」の対立が進むなか、ある日、風に導かれ、ひとりの少女が寮を訪れる。南の国からやってきたというその少女、ミナミは、夢を全く持とうとしない彼女たちに疑問を持つ。
やがて、ミナミの天真爛漫さに魅かれ、次第に心を開き、夢を語り始める少女たち。
しかし、それを快く思わないレイ。そして、どうしても正直になれない夢子。
そしてある日、事件が…。
必死に自分を守ろうとするなか、愛すること、夢を信じることの大切さに気付く少女たちの物語です。